

日産自動車は5月23日にエルグランドおよびムラーノのブレーキに不具合があるとして、国土交通省にリコールを届け出ました。
ブレーキは車の部品の中でも非常に重要なところ。
今回のリコールは対象車に乗っている方にとって見過ごせないニュースです。
詳しい情報や対処法についてお伝えします。
リコールの具体的な内容
ABSアクチュエータにおいて、指定されている種類以外など性質が不安定なブレーキ液への耐性が不足しているため、バルブ表面の亜鉛メッキにゲル状物質が生成され、バルブの摺動性が悪化する場合があります。 そのため、バルブが正常に閉じない場合、液圧が低下しブレーキペダル操作時にペダルストロークが深くなり、制動距離が長くなるおそれがあります。
日産の公式ホームページより引用


どこが悪いの?
一言でいうと、「ブレーキ部分」です。
ブレーキが効きにくくなっており、ブレーキをかけても通常より止まる距離が長くなる恐れがあるということです。
これにより、ブレーキをかけたのに間に合わず人や建物に衝突する危険性が高まったといえます。
どの車が対象なの?
日産のエルグランドおよびムラーノです。
エルグランドは平成22年(2010年)6月29日~平成27年(2015年)2月25日までに製造された71,868台
ムラーノは平成20年(2008年)9月1日~平成26年(2014年)10月24日までに製造された
18,354台
合計90,222台が対象です。
自分の車が対象になっているかを調べる方法
もしあなたの車がリコール対象車であれば、販売店からハガキが届きます。
それにより対象車かどうか確認できます。
自分で調べる方法もあります。
まず車検証をチェックしましょう。
登録年月日が対象期間に含まれていたら、リコール対象車の可能性が高いです。
また、型式や車台番号でも確認できます。
日産の公式ホームページより引用
こちらの表からご自身の車が当てはまっていないかチェックしてみて下さい。
必ずしも登録年月日の日付と製作期間が一致しているワケではありません。 車台番号に含まれる車の中にはリコール対象車とならない場合もあります。
自分で調べる方法はあくまで可能性の範囲ですので、該当していると思ったら、すぐに販売店に連絡をとりましょう。
リコールが出たらすぐにディーラーに連絡してなるべく早く修理・交換すべき!
リコールに伴い、日産の改善内容は以下の通りです。
ABSアクチュエータを内部洗浄後、作動確認を実施し、引掛りがある場合は対策品に交換します。また、亜鉛メッキの腐食を抑制する効果のあるブレーキ液に交換するとともに、ブレーキ液の種類を刻印したリザーバーキャップを交換し、またブレーキ液の種類を記載した取扱説明書を変更します。
日産の公式ホームページより引用
要するにブレーキに関する部分を無償で交換するということです。
ただ、これは日産の販売店などにお車を持って行くしかないので、時間を見つけて早めに修理・交換してもらうことをおすすめします。
ハガキが届いていれば、それも持参した方が良いですね。
冒頭でもお伝えしましたが、
ブレーキに関する不具合は大きな事故につながる可能性があります。
私は車を管理する仕事に就いているので、ハガキが来て気付くことも多いのですが、その日の内にディーラーに持って行くようにしています。
どうしても持って行けない場合は連絡して取りに来てもらう事もあります。
車の部品のリコールはいつどのような形で影響するかわかりません。
あなたが事故の加害者・被害者どちらにもならないよう、早めに対処することをおすすめします。