「あ、しまった!」
車の鍵を中に残したまま、ロックされてしまったことはありませんか?
スペアキーなどを持っていない場合、すぐに開ける手段がないので困りますよね(汗)
うっかりしていた自分も悪いのですが、そもそも、どうして車の鍵が勝手に閉まるのでしょうか。
一昔前の車だったらあまりこのようなことはなかったと思うのですが(^_^;)
最近はスマートキーによる施錠が主流になってきていますが、それと関係があるようです。
この記事では車の鍵が勝手に閉まる原因とキーを残したままロックしてしまった場合の対処法についてお伝えしてきます。
車の鍵が勝手に閉まるのはスマートキーの施錠システムが作動したから
なぜ「車の鍵が勝手に閉まる」といったことが起きるのでしょうか?
それはスマートキーの施錠/解錠のシステムが働いているからです。
一般的にスマートキーでの施錠/解錠の場合、次のようなシステムが作動します。
スマートキーで解錠操作をした場合、30秒以内にドア、テールゲートを開けないと、再び自動的に施錠される。
画像引用:ホンダNBOX 取扱説明書より
分かりやすく具体例をあげてみます。
あなたが外出しようと思い、スマートキーでボタンをおして車の鍵を解除する。
ところが、忘れ物があることに気づき車のドアを開けることなく家に取りに戻った。
忘れ物を取りに戻ったところでドアを開けようとするが、再び施錠されていた。
つまり、以下の条件が揃うと再び鍵がかかってしまうということです。
- スマートキーで解錠する
- ドアを開けずに30秒経過する
なぜそのようなシステムがあるのか?
車の盗難や車上荒らしなどの防犯になるからです。
先ほどの例でいうと、
忘れ物を取りに行っている時間が短ければよいのですが、カギを開けていることを忘れて長い時間そのままにしておくと、他の人が自由に車に入ることができてしまいます。
そのような事件を防止するために、自動的に施錠されるシステムになっているわけです。
車内にスマートキーを入れたままで鍵がかかってしまう3つの原因
車内にスマートキーが残った状態でロックが掛かってしまうことを「インロック」や「内鍵」と呼びます。
鍵が中にあるので外側から解錠できない状態です。
そうなってしまっては困るため、通常スマートキーが中に入っていれば施錠できないようになっています。
そのようなシステムになっているのに、どうしてインロックの状態になってしまうのか。
その原因についてお伝えします。
- スマートキーの電池がなくなってきている
- スマートキーの施錠/解錠の作動範囲
- カーテシスイッチの故障
スマートキーの電池がなくなってきている
スマートキーの電池が少なくなることで、電波が届きにくくなり、車の受信システムが「キーがない状態」だと認識してロックをかけることがあります。
「なんかスマートキーの調子がおかしい…」
そう感じたのであれば、電池切れかもしれません。
車を運転しているまでは良いのですが、エンジンを切った後に電池が切れるとカギを開けることができないことになってしまいます(汗)
スマートキーの施錠/解錠の作動範囲の外にあるため電波が届かない
車の中にスマートキーがあれば通常は施錠されないのですが、
車内でも電波の範囲が及ばない場所があります。
画像引用:ホンダNBOX 取扱説明書より
この緑の部分が作動範囲となっており、それ以外の場所では電波が遮断される可能性があります。
つまり、そのような場所にスマートキーを置いて車を離れた場合、「キーがない状態」だと認識してロックが掛かってしまうことになります。
車の中にスマートキーがあれば絶対にインロックされないというワケではないという事です。
カーテシスイッチの故障
カーテシスイッチとはドアの開閉を認識する部品のことです。
スマートキーでの施錠は、先ほどお伝えしたように「スマートキーで解錠ボタンを押してからから30秒以内にドアを開けなければ自動的に施錠する」となっています。
つまり、カーテシスイッチが故障しているとドアを開けたという認識がされないため、実際にはドアを開けているのに閉まっていると察知し、自動的に施錠される場合があります。
スマートキーのインロックの開け方
まず落ち着いてスペアキーがないか確認しましょう。
あなたが持っていなくても自宅にあって誰かが持ってきてもらえる状況であればそれが一番はやいです(^^)
もしそうではなく、
- 頼れる人もいない…
- どこに頼んだら良いのかわからない…
- 自分がそんなに車に詳しくない…
- でも早く帰らないといけない…
そのような時はどういった対応をすれば良いのかお伝えしていきます。
ロックが掛かってしまっているので外から何かしら対処していく事になります。
車の鍵の開け方は具体的に次の3つがあります。
- ロードサービスに電話する
- 合鍵屋さんでキーを作る
- 車のウインドウを割る
1つ1つ見ていきましょう。
ロードサービスに電話する
ご自身で加入している自動車保険でロードサービスがあればそこに連絡してみて下さい。
よく車の中に車検証と一緒に入れているパターンで電話番号がわからない。
という事があります。
その時は保険会社名をスマホなどで検索して、連絡先を調べてみて下さい。
そこにかければどうすれば良いか教えてくれます。
そして、番号はあらかじめ携帯に登録しておきましょうね(^^ゞ
また、ロードサービス時間外だったり、対応できないといったケースもありえます。
そんな時はJAFを利用します。
こまった時はJAFです!
24時間対応ですので、夜おそくでも何とかなると思います。
気になるのは料金ですが、
会員の方は無料
非会員の方は、
- 昼間 13000円
- 夜 15000円
ほどかかるようです。
緊急事態でこの位でやってくれるのであれば個人的には「安いかな」と思います。
自動車保険にも加入していないのであれば、JAFの会員になるのもありだと思います。
合鍵屋さんでキーを作る
よく見かけますよね。
「街のカギ屋さん」
街中のキーショップやロックサービスで車種と事情を伝えてキーを作ってくれるお店もあります。
ですが、あなたの車という事が証明できないと「盗難目的」で鍵を作らせようとする人がいるかもしれません。
そういう理由で鍵屋さんは作ってくれない場合があります。
なので、車の車検証や身分証を用意して車の所有者である事を示す必要があります。
車検証などは車の中だと思いますので現場まで出向いてくれるカギ屋さんに連絡を取ってみましょう。
事情を話すとそこまで来てくれるカギ屋さんもいますので頼んでみるのもアリかと思います。
すぐに鍵屋さんを呼びたい方はコチラがおすすめです↓
車のウインドウを割る
これは最後の手段ですね…^_^;
業者もつかまらない。
携帯もつながらないのでJAFも呼べない。
もうどうしようもない。という時には運転席の窓を割るという選択肢があります。
修理費用は窓一枚分なので、ロードサービスより少し高くなるくらいだと思います。
ここで一つ冷静になって、例えば明日になってJAFなどを呼んだ方がいいのか、いますぐ窓をわる必要があるのか、よく考えて行動して下さい。
【最後に】インロックしないための3つの予防方法
ここまで鍵の開け方についてお伝えしてきましたが、これらを踏まえた上で予防法も考えておきましょう。
- カギは必ずキーでロックする
- スペアキーは財布やカバンに入れておく
- スペアキーを車の中に隠しておく
この3つがあります。
車から離れる時は必ず自分でキーをもってロックするクセを身につける事が鉄則です。
どんなに荷物が多くても、急いでいてもカバンの中に絶対しまっていると思っていても取り出して施錠しましよう。
めんどくさがらずに習慣づける事が大切です。
また、スペアキーは財布やバッグの中など普段肌身離さず持ち歩くことも重要です。
もちろん財布などを失くしてしまえば、元も子もないので紛失しないように注意が必要です^_^;
最後にスペアキーを車体の下に隠しておくという荒業もあります。
そういったグッズも販売されていますので、検討してみると良いでしょう。
ただ、他の人にその場面を見られたりすると意味ないですし、走行中に落とす危険性もありますので個人的にはおススメしませんが(^^ゞ
何はともあれキーを車内でロックすると、とっても面倒なことになりますのでこういった予防策をとっておく事も重要ですね(^^)
以上、参考になりましたら幸いです。