「エンジンをかけたままで鍵をかけることはできるのかな?」
普段、車に乗っている時にこのように思う事はありませんか?
例えば、ちょっと車から離れる際にエアコンを切るのが面倒なとき。
車に食材などを乗せているときに暑い日などは食べ物が悪くならないようにできればエンジンをかけたままにしておきたい。
そんな時もあるかと思います。
また、暑い日や寒い日に外出する際には
予めエアコンを入れておいて、運転する時に快適な温度にしておきたい事もあります。
でも、
エンジンをかけて車を離れるのは盗難にあったりするかもしれないので怖い…。
鍵をかけることができれば安心。
でも、どうやったら出来るの?
この記事では、このような疑問に答えていきます。
車のエンジンをかけっぱなしでも鍵をかけることはできます!
結論を先に申し上げると、車のエンジンをかけっぱなしで外側から鍵をかけることはできます。
実際に私が自宅にある車で試してみたところ、エンジンをかけたままでもロックできました。
最近はスマートキー(電子キー)をつかった施錠やエンジンスタートの車が多くなってきましたが、そのような車でも問題なくできました。
ちなみに私が乗っている車がトヨタのスペイド
- 年式:2015年式
- スマートエントリー&スタートシステム装着車
- ガソリン車
こちらの車で実際にロックできた方法をご紹介します。
スマートキー(電子キー)をつかった方法であればこのやり方で成功するはずです。
スマートキーでエンジンをかけたままロックする方法
エンジンをかけたままで鍵をかける手順は以下の通りです。
- 車のエンジンをかける
- スマートキーからメカニカルキーを取り出す
- エンジンをかけたまま車から出てドアを閉める
- メカニカルキーを鍵穴にさして右に回す
- エンジンはかかった状態でロックされる
ステップ1:車のエンジンをかける
まずは車のエンジンをかけます。
ステップ2:スマートキーからメカニカルキーを取り出す
次にスマートキー(電子キー)からメカニカルキー(金属のカギ)を取り出します。
こちらの解除レバーを横にスライドさせた状態で上に引き抜きます。
すると、このような金属のカギが中から出てきます。
メカニカルキーとも言います。
これを使ってロックするわけですね。
ステップ3:エンジンをかけたまま車の外に出る
メカニカルキーを持って、外に出て下さい。
ステップ4:メカニカルキーを鍵穴にさして右に回す
運転席側にこの様な鍵穴があると思いますので、そこにメカニカルキーをさして右に回して下さい。
すると「ガチャ」っと音がするはずです。
ステップ5:エンジンはかかった状態でロックされる
エンジンがかかった状態でロックされました(^^)
これで安心ですね。
ちなみに、エンジンをかけた後に外にでて、電子キーをつかってロックしようとしてもできませんでした。
エンジンをかけた状態だと電子キーでカギをかけようとしても反応しないようです。
ロックしたいのであれば、メカニカルキーを使う必要があります。
スマートキーではない車はどうしたらよいの?
スマートキー(電子キー)でない車の場合、キーを抜くとエンジンが切れてしまうため、結果的にスペアキーを使ってロックする必要があります。
つまり、1本目はエンジンをうごかすためにさしたままにする。
その状態でドアをしめて、外側から2本目(スペアキー)をつかってカギをかける。
このような手順で行って下さい。
エンジンをかけっぱなしで車を離れるのは道路交通法違反!?
ここまでエンジンをかけた状態でカギをかける方法をお伝えしてきましたが、実は場所によってはそのような行為自体が道路交通法違反になる可能性があります。
こちらの道路交通法第71条をご覧下さい。
第71条 5
車両等を離れるときは、その原動機を止め、完全にブレーキをかける等当該車両等が停止の状態を保つため必要な措置を講ずること。
第71条 5の2
自動車又は原動機付自転車を離れるときは、その車両の装置に応じ、その車両が他人に無断で運転されることがないようにするため必要な措置を講ずること。
つまり、車から離れる時は
「原動機(エンジン)を止めなければいけない」
「その車が他人に無断で運転されることがないよう必要な措置を行わなければいけない」
ということになります。
これは、エンジンをかけたままで車を離れることは道路交通法に違反することを意味します。
- エンジンを切っていない。⇒ 原動機を止めていない
- カギは解除されると車を盗まれる可能性がある ⇒ 他人に無断で運転されることがないよう必要な措置を講じていない
このように考えられるからです。
たとえ、カギをかけていたとしても解除されたり、窓ガラスを割って侵入されるとエンジンを切っていないため車を運転されてしまう可能性があります。
よって必要な措置を行ったと言うには不十分なわけです。
道路交通法は道路だけに適用されると思いがちですが、
実は不特定多数の人が行き来する場所も「道路」と認識されることがあります。
例えば、ショッピングモールやコンビニの駐車場。
毎日たくさんの車や人が行き交う場所では道路交通法が適用される可能性があるため、注意が必要です。
また、そのような場所ではほとんどアイドリングを禁止しています。
周りの方の迷惑になるため、看板などが掲げられており、エンジンをかけたままでいること自体がNGとなります。
自宅であれば、私有地なので道路交通法には引っかからないと思いますが、
マンションや人気のないところでエンジンをかけっぱなしにすることは盗難のリスクがあります。
盗難車はよく犯罪に利用される事があります。
管理が不十分であったために、あなたの車が犯罪に利用されることになれば大変です。
できることなら、たとえロックできたとしても、エンジンをかけたままで車を離れることは避けた方がよいです(^_^;)
エアコンを入れるためにエンジンをかけたいのであれば、エンジンスターターがおすすめ
寒い地域だと予めエンジンをつけておくことで、車が温まりスムーズに発進できるメリットがあります。
そのような目的でエンジンやエアコンを始動させたいのであれば「エンジンスターター」を取り付けることをおすすめします。
エンジンスターターとは
車に乗っていなくても遠隔操作でエンジンをかけることができる装置のこと
エンジンスターターをつけることで、
家から出ずに車のエンジンを作動させることができます。
つまり、車に乗るときには快適な温度で運転をすることができるワケです。
特に寒い季節には暖機運転といって予めエンジンをあっためておいた方が車の負担が少なくなります。
急にエンジンを動かして運転するのは車にとっても負荷が大きいんですね。
本当は、車に乗ってしばらくアイドリング状態にして車が温まってきてから運転するのがベストなのですが、急いでいるときなどはなかなか難しいですよね(^_^;)
時間を短縮するためにエンジンスターターを利用する方も多いようです。
デメリットは予めエンジンを動かすことになるので、ガソリンなど燃料を消費すること。
また、誰もいないのに急にエンジンがかかるため、近くにいる方は驚かれるかもしれません(^_^;)
さらに、無人でエンジンがかかる以上、どうしても盗難の可能性は否定できません。
あくまで、運転主が直接エンジンをつけに行く必要がないための装置として利用できるという事を忘れないようにしましょう。
エンジンスターターはディーラーやカー用品店で購入して取り付けることができます。
自分で取り付けることもできますが、純正のエンジンスターターを使わないとアラームがでる場合もあるので、車に詳しくないのであれば依頼することをおすすめします。
まとめ:ペットや子供を車内に残して離れるのはNG!
ここまで、エンジンをかけっぱなしで鍵をかける方法をお伝えしてきました。
確かにロックすることはできますが、正直に申しあげて、あまりおすすめはできません(^_^;)
どうしてもエンジンをかけたままで車を離れるのはリスクが大きいからです。
- 車の盗難にあうかもしれない
- 道路交通法に違反するかもしれない
- ガソリンの消費
- バッテリーなど車の部品への負担
- アイドリングによる近隣への迷惑
たとえ鍵をかけることができたとしてもこれらのリスクを完全になくすことは難しいです。
また、このように考えるドライバーの方も中にはいらっしゃいます。
- 子供やペットを車内に置いて車を離れたい。
- でも、暑い(もしくは寒い)からエアコンをつけたままにしておきたい
- 安全性を確保するために鍵をかけられないか
お気持ちはわかりますが、それはやはり無責任と言わざるをえないというのが個人的な見解です。
鍵をかけておいたから大丈夫だとは絶対に言い切れません。
目を離した際に、どんなトラブルに巻き込まれるのかわかりません。
あとで後悔しても遅いわけです。
どうしてもロックして車を離れる場合は
- 短時間で戻ること
- 子供やペットは車内に残さない
- 貴重品は身につけておく
最低限これだけは守るようにしましょう。
車を運転する以上、責任が伴います。
そのことを意識してトラブルにあわないよう配慮して行動しましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。