車に関するQ&A

車のエアコンが効いたり効かなかったりする4つの原因と修理費用

車のエアコンが効いたり効かなかったりする…。

最初は効いていたと思ったけど、数分経つと効かなくなる。。

しばらくするとまた冷風が出てくる。。

 

車のエアコンがこのような状態になっていませんか?

夏に冷風が出たり出なかったりすると暑いし、イライラしてしまいますよね。

 

この記事ではどうしてそのような状態になるのか、原因と対処法をお伝えすると共に、修理する場合にはいくら位かかるのか?

あまり車に詳しくない方にも分かりやすくお伝えしていきます。

 

車のエアコンが効いたり効かなかったりする4つの原因

エアコンのトラブルには様々な要因が含まれており、すぐにわかりにくいことがあります。

ただ、エアコンが効いたり効かなかったりする症状から考えられる主な原因は次の4つになります。

 icon-tags エアコン効いたり効かなかったりする原因
    • エアコンガスの減少
    • マグネットクラッチの故障
    • バッテリーの充電不足
    • コンプレッサーリレーの不具合

順に見ていきましょう。

 

エアコンガスの減少

エアコンガスの減少は4つの原因の中で最も発生しやすいものになります

エアコンガスが減ると、車の中にある圧力センサーが反応してエアコンを自動的にOFFの状態にしてしまいます。

 

しかし、エンジンをかけて回転数が上がると圧力が増して、エアコンがONの状態になります。

回転数が上がるとON、下がってくるとOFFとなってしまうため、エアコンが効いたり効かなかったりすることになるわけです。

 

これを解決するためにはエアコンガスを補充する必要があります

通常、エアコンガスは減ることはないのですが、1年に1~3gずつ減少していきます。

ごくわずかですが少しずつ減ってきていることになります。

 

長い間エアコンガスを補充していない車であれば、ガスが自然と減っているためエアコンが効いたり効かなかったりすることが起きると考えられます。

また、自然減少でなくとも古い配管からガスが漏れていることも考えられます。

その場合はガス漏れの修理をする必要があります。

 

マグネットクラッチの故障

画像引用:https://minkara.carview.co.jp/userid/307757/car/210880/3411470/note.aspx

 

マグネットクラッチとはコンプレッサーのON/OFFを切り替える部品です

コンプレッサーがOFFになるとエアコンの冷風が出ないため、マグネットクラッチは重要な部品になります。

 

ちなみにコンプレッサーとは「圧縮装置」のこと。

冷たい空気を作り出すためのエアコンガス(冷媒)を圧縮して送り出す役割があります。

 

マグネットクラッチに不具合が生じると以下のような状態になります。

  1. コンプレッサーがON/OFFを繰り返す。
  2. エアコンのスイッチもON/OFFを繰り返す。
  3. 冷風が出たり、出なかったりする。

エアコンは色んな部品が連動しているため、どこか異常が発生すると不安定になってしまいます。

 

バッテリーの充電不足

バッテリーの電力が不足していると、エアコンの効きも悪くなります

 

エアコンの冷風は色々な部品が連動することで出すことができます。

エアコンの稼働に必要な部品

  • コンプレッサークラッチ
  • コンデンサーファン
  • ブロアモーター
  • エバポレーター
  • エキスパンションバルブ など

 

車はまず、エンジンが始動してオルタネーターに力が伝わることで電気が発生します。

その電気をバッテリーに充電させて上記のような部品を動かし、エアコンを作動させるわけです。

ただ、バッテリーの充電が不足していたり、エンジンの回転数が足りないことで発電量が少ないとエアコンまで電力が行き渡らずに冷たい風が出たり出なかったりします

 

バッテリーの電気はエアコンだけでなく、電装品などにも使われるため、十分に充電されていないとエアコンも上手く動かないわけです。

バッテリーが古くなっていないか、エンジンをかけずにエアコンやオーディをを長時間使っていないかなどチェックする必要があります。

 

コンプレッサーリレーの不具合

画像引用:https://minkara.carview.co.jp/userid/1276397/car/1015933/3813416/note.aspx

コンプレッサーリレーとはバッテリーとマグネットクラッチの間にある電流をつなげるスイッチのような装置です

 

このリレーが故障しているとクラッチに電気が流れないため、コンプレッサーが動かず冷風がでないことになります。

やっかいなのはこのリレーが動いたり動かなかったりすること。

 

もちろん、動いた時は冷風が出るため、エアコンが効く。

動かない場合は効かないということになります。

コンプレッサーリレーの不具合も確かめておくべき原因の一つになります。

 

最も多い原因はエアコンガスの減少

ここまで4つの主な原因についてお伝えしてきました。

様々なケースが考えられますが、1番多い原因としてはエアコンのガスの減少が考えられます。

これは事前に50名の方にアンケートを実施して、その結果から導き出した結論です。

【アンケートの一部】

 

 

【 エアコンが効いたり効かなくなったりする原因は? 】

 

エアコンガスの減少 76%
コンプレッサーリレーの不具合 10%
バッテリー充電の不足 6%
マグネットクラッチの不具合 4%
その他 4%

 

エアコンガスの減少が76%を占めています

ほとんどの原因がこのエアコンガスの減少という事になりますね(^_^;)

 

よって、冷風が出たり出なくなったりした場合はまずはエアコンガスの残量をチェックした方が良いということになります。

もしガスが減っていなかったら、それ以外の原因を探ってみることが効率的です。

 

それぞれの原因に対する修理内容と費用

原因が分かっただけではエアコンは直りませんので、それぞれ対処していくことになります。

具体的には以下のようになります。

 icon-tags エアコンが効いたり効かなかったりする場合の対処法
    • エアコンガスの補充・漏れの修理
    • マグネットクラッチの交換
    • バッテリーの交換もしくは充電
    • コンプレッサーリレーの交換

エアコンガスの補充以外は、交換することで対処することになります。

 

修理費用の相場を一覧にまとめましたので参考にしてください。

修理内容 費用の相場
エアコンガスの補充 5,000円~2万円
エアコンガスの漏れ修理 2万円~10万円
マグネットクラッチの交換 2万円~3万円
バッテリーの充電 3,000円程度
バッテリーの交換 1万円~2万円
コンプレッサーのリレーの交換 1万円~2万円

ココからは個別に見ていきます。

 

エアコンガスの補充・漏れの修理

エアコンガスが少なくなっていれば補充する必要があります。

ガスの補充だけであれば、相場としては5,000円~1万円未満でやってくれます。

かかっても2万円未満で済むはずです。

 

実際にアンケートでもこのような結果になっていました。

【 エアコンガスに関する修理費用 】

5,000円未満 10%
5,000円以上~1万円未満 39%
1万円以上~2万円未満 24%
2万円以上~3万円未満 16%
3万円以上~4万円未満 5%
4万円以上~5万円未満 3%
10万円以上 3%

ほとんどの方がガスの補充をすることでエアコンの効きが良くなったと回答しています。

 

逆にそれ以上(2万円以上)費用として掛かっている場合は「ガス漏れ」の修理代として支払っているということになります

エアコンガスが減っているだけであれば補充すればOKですが、漏れている場合だとその箇所を修理しなければいけません。

その工賃や部品代で数万円かかるケースが多くなります。

 

修理費用10万円の方の口コミ

エアコンのパイプに穴が開いていて、ガス缶を交換すれば使えるかもしれないが、パイプの穴的にいつ切れるかなどは分からないと言われました。

そのため、パイプを全て交換することになりました。

 

修理費用2万円~3万円未満の方の口コミ

単にエアコンガスが減っていただけでなく、ホースの亀裂も見付かり全交換となりました。

 

このように他の部品も損傷していれば、修理代がかさむことになります(^_^;)

ほとんどが経年劣化によるものなので、長い間乗っている車に関しては注意が必要です。

エアコンガスの修理費用

  • エアコンガスの補充 5,000円~2万円程度
  • ガス漏れの修理   2万円~10万円以上

 

マグネットクラッチの交換

マグネットクラッチを交換する場合は2万円~3万円が相場となります。

また、整備工場で点検してもらう事で直るケースもあるようです。

 

修理費用 5,000円以上~1万円未満の方の口コミ

急に冷風が出なくなり、行きつけの整備工場で点検してもらいました。原因はマグネット系らしく、何回か強弱を繰り返して内に出る様になりました。

 

バッテリーの交換・充電

  • バッテリーの充電がされていない場合は充電させる。
  • 充電できない場合は交換。

この2つの対処法があります。

 

さらに、充電する方法としては2通りあります。

1つ目は車を30分~1時間ほど運転する方法

走行し、エンジンをしっかり回転させることでオルタネーターを動かし、バッテリーに電気を蓄電させます。

しばらく走行するだけなので、とても簡単ですね(^^)

 

2つ目はガソリンスタンドやディーラーなどで充電させてもらうこと

今どれくらい充電されているのかチェックしてもらい、専用の充電器を使って蓄電させていきます。

この場合数千円ほど費用が必要になります。

また時間が数時間~半日ほどかかる場合があります。

 

これらを実施しても充電が不十分な場合はバッテリー自体が弱っていて、充電する機能を失っている可能性があります

そのため、交換する必要があります。

 

バッテリーの交換費用としては1万円以上~2万円未満が相場になります。

バッテリー本体:1万円程度 + 工賃(技術料):5,000円程度

内訳としてはこのようになります。

 

ココに注意

アイドリングストップ対応のバッテリーは2万円程度する場合があるため、交換する場合、工賃と合わせて3万円近くかかる場合があります。

 

コンプレッサーリレーの修理

コンプレッサーリレーの交換相場は1万円以上~2万円未満といったところです

ただし、リレーだけでなく、コンプレッサー本体も故障している場合があります。

その場合は5万円以上かかるケースもありますのでご注意ください(^_^;)

 

修理は整備工場やディーラーにお願いしよう!

 icon-tags この記事のまとめ
    • エアコンが効いたり効かなかったりする原因は主に4つ
    • エアコンガスの減少
    • マグネットクラッチの不具合
    • バッテリーの充電不足
    • コンプレッサーリレーの不具合
    • 対処法や主に交換や補充
    • 修理費用は原因によって相場がある

一言で「エアコンが効くときと効かない時がある」といっても原因は色々考えられます。

共通していえることは、自力でなんとかしようと思っても難しいということ。

 

ここまでお伝えしたように、部品の交換や補充が必要なことばかりなので早く専門の業者に見せた方がよいです。

ちなみに、どこに修理依頼をしたのかアンケートを集計した結果がこちら↓

ディーラー 26%
最寄りの整備工場 40%
カー用品店 20%
ガソリンスタンド 10%
その他 4%

最寄りの整備工場やディーラーに持ち込んでいる方が多くいらっしゃいました。

 

部品の調達や整備はやはりプロにお任せしましょう

ガスの補充はガソリンスタンドでもできるため、給油の時などにお願いすることもできます。

 

しかし、原因がエアコンガスの減少とハッキリわかっていない段階で補充するのはかえって逆効果の場合もあります。

1度、しっかりディーラーなどでしっかり調べてから補充することをおすすめします。

 

エアコンが効かないとツラい時期には早急に対応しましょう。

特に夏場などは健康にも影響がでる場合がありますので、ご注意ください。

 

この記事がお役に立てれば幸いです。

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